街で遊ぶ
中国寺 in タクアパオールドタウン
カオラックから車で30分ほどの場所にあるオールドタクアパタウン(Si Takuapa)。錫の採掘が盛んだった20世紀前半に栄えた町で、労働者として移民してきた華僑が多く生活していた場所でもあったため、当時の中国人達が建てた中国寺が今もタクアパオールドタウンに残っている。
オールドタウン中心に建つお寺は、三国志の武将で知られる関羽が神格化した関聖大帝をお祀りする関帝廟がある。この神様は、武神や財神として中国系タイ人から信仰を集めているお寺。 オールドタウンから少し外れた場所には、日本でも馴染み深い観音様をお祀りする観音廟がある。こちらの観音廟は、右の写真の通りかなり大きく立派な造りのお寺。本堂横に瞑想姿の金の観音様が祀られている。中国廟では、道教の影響が強く主神以外の神様も一緒に祀ってしまうという特徴があります。タクアパの観音廟も同様、医学の神様『保生大帝』、海の女神様『媽祖(まそ)様』、芸能の神様など本堂の奥の方まで多種多様の神様が祀られている。 日本では横浜中華街やその他の地域でも媽祖廟や関帝廟があるようです。台湾、マレーシア、ベトナム、香港など世界各地で信仰の厚い神様のようです。 |
ベジタリアンフェスティバル
毎年陰暦9月にはベジタリアンフェスティバルはタイの奇祭としても知られるお祭りが中国寺で行われます。中国系タイ人の信仰する道教の文化のお祭りで、お祭りが行われる9日間は白い洋服を着用し、菜食に徹するなの10の掟を守り行うことで心身を清めると信じられています。 お祭りの期間中には、イタコのような役割をするマーソンと呼ばれる人々に道教の神々が乗り移る。マーソン達は頬に刃物や金串などを刺し、このお祭りで最高神と祀られる九皇大帝という神さまの御霊を入れた神輿や雪洞、その他の道教の神様の像を乗せた神輿が町中を練り歩くパレードがあり、奇祭と呼ばれる由来となったのでしょう。氏子達は、軒先に祭壇を作りマーソンに手を合わせ、神輿に爆竹を投げ込み子孫繁栄、家内安全、商売繁盛などを祈るのが習慣になっています。 |