パンガー湾 〜水面から切り立つライムストーンの奇岩とマングローブの森
パンガー湾は、カオラックの南東にあるパンガータウンそばの船着場へは車で約1時間半。ここからロングテールボートに乗り、水面から切り立つライムストーンの山や小島の風光明媚なパノラマビューはパンガー湾の特徴です。
広さ400㎢のパンガー湾は、1981年にタイで2番目の海洋国立公園に指定されました。湾内は海水だが、川の河口から湾へと広がるマングローブの生息地でもある。湾内は、季節風の影響も受けにくく通年穏やかな海を楽しめる。 パンガー湾を一躍有名にしたのは、ライムストーンの小島の一つ”タプ島”(タイ語で釘島)が1974年ハリウッド映画007の”黄金の銃を持つ男”のロケ地になり、島の名前もジェームスボンド・アイランドと呼ばれるほどに。その後も他のハリウッド映画のロケ地に使われたりと、現在ではカオラック、プーケット、クラビから1日約2000人程の観光客がこの湾を訪れ、シーケーブカヌーやクルージング楽しみに訪れる人気の観光地になった。 パンガー湾に来たら訪れてほしい水上に建つ村”パンイー島”。イスラム教徒たちが住む水上の村には、切り立つライムストーンの足元に学校、警察、レストラン、お店、ヘルスセンターがあり、今では200家族、約1000人が生活をしている。村人は漁や魚の養殖などをして生計を立てていたが、今では半数以上の人々が土産物店やレストランなど観光業に携わる仕事についているという。この島には子供たちのために水上サッカー場も作られ、未来のタイ代表サッカー選手がこの村から生まれることを期待している。 ツアーによっては、パンジー島でランチをすることも多いが、イスラム教徒の村なのでアルコールの販売はなく、持ち込みもできない。また、服装もあまり肌の露出の高いものは控えた方がよい。 パンジー島側にある”カオ・キアン”(タイ語でRock Painting)には、動物などの壁画が見られる。300年前に、モンスーンから避難するために停泊していた船乗りが絵を描いたのではと言われている。 数あるライムストーンの山のなかでも、ホン島やパナク島には洞窟の天井部分が壊れ落ち空が開け、ライムストーンの壁に囲まれたラグーンがあるのだ。このラグーンには引き潮の時だけゴムボートのような空気調整のできるカヌーで、狭いライムストーンの岩と海の間をぬけて入るなんとも神秘的な空間だ。 タル島は海水が岩を侵食し、島の反対側へ抜けれるトンネルのような抜け道が出来ていて、小さな船ならば通り抜けられる。シーカヌーが楽しめる。 パンガー湾の海は、海底が泥池なので海水浴には向いていないが、何ヶ所か砂地の小さなビーチがある島もありそこでは泳ぐこともできる。 国立公園入園料:大人300バーツ、子供100バーツ |