ジャングルで遊ぶ
象のお腹洞窟"プンチャーンケーブ"鍾乳洞見学
カオラックから車で1時間、約60kmほど離れたところにあるパンタータウンは、官庁の集まるいわばパンガー県の県庁所在地。街に近ずくにつれ見えてくる”プーカオ・チャーン”(象の山)は、ライムストーン(石灰岩)が地上にそそり立つ山で、パンガー県を象徴するシンボル的存在。まるで象が伏せをしているような姿に見えることからこの名が付きました。この山のように地面や海面からそそり立つ石灰岩の山々は、パンガーの風光明媚な景色の特徴でもあります。
プーカオ・チャーンのお腹のあたりにある洞窟”プン・チャーン・ケーブ”(象のお腹洞窟)があり、その鍾乳洞を見学できるアクティビティがあります。この洞窟は地元タイ人により発掘され、今のように一般に開放されるようになったのはたった16年前だとか。 全長1.2Kmの洞窟内の約700mを見学することができます。洞窟内は真っ暗のため、一人一人ヘッドライトを装着して参加します。まずは洞窟入り口にある祭壇にお参りをしてから洞窟内へ。初めにゴム製のカヌーに乗り込み洞窟内を進みます。カヌーを引いてくれている男の子の胸のあたりまで水位がありました。外の暑さとは別世界で冷んやりと涼しい洞窟内は、年間を通して24度前後だそうだ。立派な鍾乳石が垂れ下がる鍾乳洞、地元ガイドから鍾乳石には手を触れないでと説明があった。人間の体温で触った部分が死んでしまい、それ以降成長をしなくなるからだという。1年間に2〜3ミリしか成長しない鍾乳洞はまるで海中のサンゴと同じだという。また残念ながら洞窟内での写真撮影は禁止。フラッシュが鐘乳石に良くないそうだ。後世までこの自然を守るためにご理解くださいということだった。日本では自然保護の意識が根付いているが、タイではまだまだ意識が低いことろは否めないが、ここではしっかりと管理ができているようだ。 頭上にはカンカオ・ナーヌー(ねずみ顔のコウモリ)がぶら下がり、パタパタと飛び始めるコウモリが数匹いるものの、夜行性のため夜まではおとなしく休んでいるという。洞窟内でもたった一ヶ所だけ光の差し込む穴があるだけで、ヘッドライトの光以外は漆黒の洞窟が続く。 次は竹製の筏に乗り換える。ガイドさんがあそこの石は象やワニの形をしているとか、ワニみたいだとか、鐘乳石の形から母親が子供を抱っこしている姿に見えるなどイマジネーションを働かせながら鍾乳石を見ていくのが楽しい。岩には貝の化石もみることができ、エベレストが隆起した頃と時を同じくして海底が隆起し今のパンガーの奇岩や山ができたと言われていることが良く分かる。 筏を降りると、ガイドさんがライトで照らした先に鐘乳石が連なりできた象達の姿が!まるで誰かが彫刻したかのような象が重なるように積み上げられた立派な鐘乳石だった。これはこの洞窟見学でのハイライトの一つです。写真撮影はもちろんないので、どんな姿か見たい方は是非ご自分の目で確かめてきてください。 |
筏のあとは、ひざ下くらいまでの水の中を歩いて見学です。いまは乾季のため、乾いた鍾乳石の表面はキラキラと光る物質が覆い、まるで宝石のように綺麗に見える。中でも1千万年の歳月を経た一番立派な鍾乳石は、タイ国内で最大級だという。立派なひだの状の鍾乳石は中が空洞でもないのに、ガイドがライトを当てるとその石は光を通し赤く見える。洞窟内でもこの鍾乳石だけに見られる不思議な現象だそう。
雨季には、雨水が小さな滝を作ったりし洞窟内の趣も変わるという。キラキラした鍾乳石を見れるのは、乾季の時だけだという。 同じ経路を戻り、あの石は象だ蛇だと想像しながら見学終了。 全行程は1時間ということだったが、興味深い見学はあっという間に終わってしまったように感じました。一見の価値あり! 気軽に楽しめるのもグッドポイント。 参加方法:
準備:
ツアー終了後、ヘッドライトを小屋で返却し終了。楽しめた方はガイドさんにお心付けもお忘れなく。 |